【Maya】オブジェクトが黒いor白いor表示がおかしい原因と解決法

仕事で古いデータを扱ったとき、オブジェクトが何かのきっかけで白くなったり黒くなったり半透明になったりなど、表示がおかしくなったことがあります。そこで私が思い当たった原因と解決法についてご紹介します。

原因①

原因一つ目は法線ロックです。法線があらぬ方向を向いたままいつの間にかロックがかかってしまってフェースが変に黒くなってしまったりする場合があります。
まずは法線がロックされているか確認します。オブジェクトを選択し「ディスプレイ>ポリゴン>頂点法線」を選択して法線を表示します。「ディスプレイ>ポリゴン>法線サイズ」で数字を大きくすると法線が長くなり見やすいです。この法線が緑色であれば法線はロックされておらず、黄色ければロックされています。
法線表示と法線サイズは大体セットでいじるコマンドです。私は探す手間が省けるようにカスタムシェルフに登録しています。カスタムシェルフについてはこちらの記事をご覧ください。
法線がロックされている場合は「メッシュ表示>法線のロックを解除」で解決しましょう。

原因②

原因二つ目はカラーセットです。こちらもいつの間にか入っていたり、メッシュを結合するときになぜかできたりしてました。私の場合は大体白か黒くなっていました。
カラーセットは「メッシュ表示>カラーセットエディタ」から確認できます。必要ないカラーセットが入っている場合は削除しましょう。

原因③

原因三つ目はUVセットです。古いデータに複数のUVセットが入っているのに気づかず作業している場合があります。そのとき、表示が黒くなったり、UVを元の位置から移動させてもテクスチャが元のまま動かない、ということが起こったりします。私の場合は、UVがぱっと見は見えないのにUV領域付近をドラッグするとピボットが0,0の位置に表示され、ビューポート上ではいつの間にか半透明のテクスチャ表示になっているということがありました。
UVセットはUVエディタの「UVセット>現在のUVセット」から選択できます。本来必要ないUVセットでUV展開してしまった場合、既定のUVセットは消せないので2個目のUVセットを選択して「UVセット>UVをUVセットにコピー」で既定のUVセットを選択します。そうすると、2個目のUVセットの情報が既定のUVセットにコピーされ、テクスチャの表示が正常になります。

必要ないUVセットは選択してから「UVセット>現在のUVセットの削除」で消しましょう。
複数のUVセットが含まれたデータを扱った時、途中不要なUVセットを消してもいつの間にか増えたりしていました。メッシュを書き出すときやデータを提出する際は都度確認したほうがいいかもしれません。

最後に

私の場合、これらの現象は古いデータをいじっているときくらいにしか起こっていません。なのでそこまでぶつかる問題ではないかもしれませんが、仕事などで古いデータを扱う際はご注意を!

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