こんにちは、今回はSubstance Painterで使用するジェネレーターとフィルターについてご紹介します。
Substance Painterを使い始めたけど、「ジェネレーターやフィルターをどうつかえばいいの?」という方に向けた内容です。
今回は、ジェネレーターとフィルターの中で、実際に自分が良く使うものを4つほど厳選しました。
どのジェネレーターやフィルターを使って、テクスチャリングをしていけばいいのか迷っている方の参考になれば幸いです。
目次
ジェネレーターのフィルター紹介
ジェネレーターとフィルターとは
ジェネレーターは、モデルに対して汚しやマスクを作成する際に使われる機能のことで、フィルターはマスクやテクスチャに対して変形や色味の調整などに使われる機能です。
これからの機能を使うことができれば、テクスチャを手で描かずに簡単に調整することができます!
今回紹介するものは以下の4つになります。
Ambient Occlusion(環境光遮蔽)
Ambient Occlusionは、オブジェクトの隅々や隙間に光が届かない箇所を強調するために使用します。
この効果を使うことで、奥行き感や立体感をつけることができます。
主な使われ方として、オブジェクトの設置面や隅部分などの汚れに使われることが多いです。
Curvature(曲率)
オブジェクトの曲線や凹凸を可視化するのに役立ちます。曲線や角度によって異なる色を付けることができます。
主な使われ方はカド部分に汚しを入れたりする際に使われたりすることが多いです。
Slope Blur(勾配ぼかし)
普通のぼかしとは少し違うぼかしで、ムラを作るときなどに主に使用しています。
オブジェクトの傾斜や勾配を滑らかにすることができます。これにより、滑らかな表面や質感を作成できます。
Warp(歪み)
テクスチャに歪みを加えることができ、歪みを活用してカタチをユニークにすることが出来ます。
汚れを少し歪ませたり、ラインを歪ませたりさせるために使われることが多いです。
この4つを厳選した理由としては、物は凹凸の部分に対して経年劣化が進みやすくなる為です。
モノとモノの間の接地面に汚れなどを入れる為の”Ambient Occlusion“、モノのカドに欠けなどを入れる為の”Curvature“。
それらを単調な汚れや欠けにしないための”Slope Blur“と”Warp“を使ってムラを加えていけば、ある程度のテクスチャリングが出来るようになっていくと思います。
Ambient OcclusionとWarpを使った汚れの解説
Ambient Occlusionの設定
今回はこちらの柱を使って解説していきます。
塗りつぶしレイヤーを作成→黒マスクの追加→ジェネレータを追加してAmbient Occlusionを割り当ててみます。
こちらの柱にオクルージョンを付けGlobal Invertで色を反転させます。
反転のさせ方はパラメーターのGlobal Invertを変更すれば、反転させることができます。
反転させることが出来たら、マスクにフィルターを追加して、Warpを追加してみましょう。
オクルージョンにムラを作ることが出来ました。ちょっと欠けたような表現にも見えますね。
次にこちらのマスクにGrungeを追加してみましょう。
Warpを付けてないものを右に貼っておきますが、マスクが単調になっていないことが分かります。
少しわかりにくいかもしれないので、実際に汚れの切り替えをしながらの比較画像を下に張っておきます。
こうすると汚れ方にムラができているのがわかりやすいと思います。
Warp(歪み)使い方参考
Warpは他にもラインにつけてあげると、ひび割れ表現なんかにも使うことが出来ます。
CurvatureとSlope Blurを使った汚れの解説
Curvatureの設定
Ambient Occlusionと同じ要領で塗りつぶしレイヤーを作成→黒マスクの追加→ジェネレーターを追加してCurvatureを割り当ててみます。上手くカドのマスクが取れない場合はパラメータを調整してみましょう。
Curvatureを割り当てることが出来たら、Slope Blurを割り当ててみましょう。
Warpとはまた違ったムラのでき方ですね。
Slope Blur(勾配ぼかし)使い方参考
ライン部分にSlope Blurを割り当てると、欠けたような表現になります。
以上となります。
最後に
いかがだったでしょうか、使用頻度の高いジェネレーターやフィルターの紹介でした。
この記事を読んで少しでもジェネレーターとフィルターの使い方の参考になれば幸いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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