今回はMayaの便利な機能「マップの転写(Transfer Maps)」についてご紹介します。この機能は、3Dモデルの間でテクスチャや法線などのマップ情報を転写できるものです。例えば、ローポリモデルにハイポリモデルの詳細な情報を転写することで、データの軽量化とクオリティの両立が可能になります。
具体的な活用法としては、ゲーム用モデルやアニメーション用モデルの制作に役立ちます。まず、ハイポリとローポリのモデルを準備し、Mayaの「Transfer Maps」機能を使って、法線マップやディフューズマップなどを転写します。これにより、細部まで作り込んだモデルを軽量化しつつ、見た目のクオリティを保つことができます。近年だとリマスターなどで、ローポリのモデルをハイモデルに転写して、ベースとして使用しクオリティを上げるなどの例もあります。
概要
今回はハイメッシュの岩モデルをローメッシュに転写する方法をご紹介します。UVの位置なども気にせず
軽量化されたモデルでも高品質な見た目を保つことができるので、ぜひ覚えておいてもらえると嬉しいです。
マップの転写(Transfer Maps)の使用用途
・テクスチャ情報を転写してデータの軽量化に使用する場合がある。
・オクルージョンやノーマルマップ、ディスプレイスメントマップなども作れる。
・リマスターなどの作業で、ローメッシュからハイメッシュに転写してベースとして使うことがある。
はじめに
今回は、こちらのアセットセットから、配置しやすい形状の岩モデルを作成します。
アセットを配置しやすい岩アセットに調整したモデルがこちらになります。
ポリゴン数も多く、UVには、隙間が多くて使われてない空間があるので、こちらを転写して無駄のないようにしていきます。
モデルを最適化
モデルとUVを最適化します。最適化したモデルが以下になります。
こちらのメッシュにハイメッシュのテクスチャ情報を転写していきます。
転写する
転写する際は、モデルを同じ位置に重ねるように配置します。
次にMayaのメニューを選択し、マップの転写を選択します。
次に、ターゲットメッシュに、ローメッシュを設定して、ソースメッシュにハイメッシュを選択します。そして、出力マップを「拡散」にして
出力先など、設定ができたらベイク処理を押します。
転写結果がこちらになります。ローメッシュにハイメッシュの情報が転写されました。
最後に
いかがだったでしょうか、マップの転写(Transfer Maps)のご紹介でした。
マップの転写は、いろいろな使用用途がありますので覚えておいて損はないです。
この記事を読んで少しでも作品の手助けになれば幸いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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