今回はZBrushで自分が制作するうえでの、ダイナメッシュでのちょっとした自分なりのコツのお話です。
ダイナメッシュでどこまでモデリングするのか、ディバイドとの使い分けや細かいディティールまで
ダイナメッシュで全部やってしまい、メッシュが汚い&データが重いなどの
トラブル防止になればいいなーっと思いこちらの記事を書きました。
基準を決めてスカルプトする
スカルプトって永遠に触ってられるので、
自分の場合は解像度に基準を決めておいて、「どこまでダイナメッシュでやるのか」を定めることにしています。
ざっくりいうと
32→72→128~144ぐらいまでで表現できるディティールをダイナメッシュで作ると良いと思っています。
最初はシルエットを出すために32~72ぐらいからで大丈夫です。徐々に上げていって128ぐらいなると
ほぼ作っているものの雰囲気に近づいているはずです。
画面にアップになったり、作るものによって解像度はまちまちですが
概ね256以上にはしないように気を付けています。
解像度を設定する理由
- 手ムラが少ない綺麗なモデルができる
- 形状の変更がしやすく。スムーズのかかり方も良くなり、修正が容易い。
主に上記2つだと思っています。
解像度が256以上でスカルプトを続けていても、結局Zリメッシャーをかけてディバイドを使うと
せっかく一生懸命スカルプトしたディティールが失われてしまうことが多いです。
あと、ディティールが足りないものに関してはノーマルマップで表現したほうが綺麗に見えると思います。
しかし、実際作るものの大きさによって、ダイナメッシュの密度は変わってくるので
今回は、キューブから人の顔を作る際
実際にどれくらいの密度感でスカルプトするといいのか、説明しようと思います。
メッシュ密度を見てみる。
キューブを出して、大体人の顔の骨格、シルエットが出るようにモデリングします。
いきなりキューブからダイナメッシュに変更したりはしません。
だいたい骨格ができたら、ダイナメッシュ32ぐらいをかけて目のくぼみや口の位置などざっくりと
決めています。この段階で鼻などのシルエットが出る部分のスカルプトをしても良かったかもしれませんね。
こちらが72ぐらいの解像度です。だいぶ人の顔に近づいてきました。このあたりになってくると
ドンドン解像度を上げたくなるのですが、グっと我慢してこれぐらいの密度感で頑張ります。
唇と耳はこの段階でも作った方がよかったかもしれません。。。
解像度128だとこんな感じです。スムーズが効きやすく、形の変更もしやすく一番スカルプトしやすいような気がします。
これぐらいざっくりとディティールが分かればもう十分なので、ダイナメッシュでの作業は終えるようにしています。
ここからは、Zリメッシャーをかけてメッシュを綺麗に整えて、ディバイドで作業すると良いと思います。
おしまい
以上となります。いかがだったでしょうか?
意外とメッシュ密度が低いですよね。
あくまで自分なりのルールの話なので、人それぞれやりやすい方法があると思います。
ダイナメッシュで作業するうえでどれくらいのメッシュの密度感でやればいいのか
次の工程に進むのにどれくらいまでスカルプトすればいいのか、参考になれば嬉しいです。