こんにちは、COYOTE 3DCG STUDIO TAの小林です。
今回はTime Warpをアニメーションカーブにマージする方法をご紹介します。
タイムワープツールとは
アニメーションカーブを修正しなくても、アニメーション全体のタイミングを調整できるツールになります。
[アニメーションモード]の[キー]-[シーンタイムワープ]から使用可能です。
※Maya2020時点の為バージョンによっては格納場所が異なる可能性がございます。
そもそものキッカケは?
タイムワープは通常のアニメーションカーブノードとは違い、タイムワープ用のノードが作成されるため、そのままアニメーションカーブをベイクしてもアニメーションカーブにマージされることはありません。
そのため、「そのままベイクして適用しようと思っても、思ったようにアニメーションカーブにマージされない為ベイクするツールを作成できないか」
とアーティストさんから相談をいただき、調査を致しました。
解決方法
アニメーションレイヤーはアニメーションを重ねて調整したりマージしたりという特色があり、今回はアニメーションカーブへのマージということで、それを利用できないか…と試したところ、うまくマージすることができました。
アニメーションレイヤーを作成しベイクを行い、レイヤーをマージすることによってアニメーションカーブに適用することができた。
適用する手順
①タイムワープを作成/調整
②アニメーションレイヤーを作成
③アニメーションレイヤー選択状態でベイク
④アニメーションレイヤーをマージ
⑤タイムワープを解除
こちらの手順でアニメーションカーブにタイムワープで変更した部分を適用することができたので、最終的にボタンのみで完結するようなするようなツールを作成致しました。
おわりに
今回はタイムワープをアニメーションカーブにマージする方法を紹介させていただきました。
モーション経験を活かして、すぐアニメーションカーブにマージする方法を見つけることができました。
同じようにタイムワープを使用していて、アニメーションカーブにベイクしたい方々の参考になりましたら幸いです。
今回の手順を省略できるツールをBoothにて配布しておりますので、もしよろしければこちらもご確認ください。
https://coyotec.booth.pm/items/5547155
COYOTE 3DCG STUDIO
公式HP:https://3d.crdg.jp/
COYOTE 3DCG STUDIOはクリーク・アンド・リバー社が運営するゲーム専門3DCG制作集団です。
キャラモデル、背景モデル、3Dアニメーション、テクニカルアーティストによるツール開発などを得意としています。
新規立ち上げにおけるコンサルティングから量産制作まで幅広く対応可能な体制を保有しており、出向にも柔軟に対応しております。