こんにちは、COYOTE 3DCG STUDIO TAのやまたくです。
今回はPhotoshop起動時にスクリプトを実行する方法をご紹介します。
起動時にスクリプトを実行する方法
- スクリプトイベントマネージャーを使う
- Photoshop.exeにスクリプトのパスを引数として渡す
スクリプトイベントマネージャーを使う
こちらはwebで「Photoshop 起動時 スクリプト」等で検索すると出てくるので一般的かと思います。
「ファイル」>「スクリプト」>「スクリプトイベントマネージャー」から起動し、スクリプト/アクションを登録します。
登録した設定は下記「tw0001.dat」に保存されます。
C:\users\%username%\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Photoshop (バージョン)\Adobe Photoshop (バージョン) Settings\
tw0001.dat
Photoshop.exeにスクリプトのパスを引数として渡す
こちらはwebでパッと調べた所情報は無く、After Effectsでコマンドラインからスクリプトを実行できることを思い出し、試した所できました。
下記はPythonのサンプルコードです。
import subprocess
photoshop_path = "C:/Program Files/Adobe/Adobe Photoshop 2022/Photoshop.exe"
jsx_file = "C:/pathToScript/usersetup.jsx"
subprocess.call([photoshop_path, "-r", jsx_file])
注意点として、毎回警告が出るので非表示にするためにPSUserConfig.txtを作成します。
PSUserConfig.txtを作成する
-
下記のフォルダにPSUserConfig.txtを作成します。
C:\Users\%username%\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Photoshop (バージョン)\Adobe Photoshop (バージョン) Settings\ -
PSUserConfig.txtに下記を記述します。
WarnRunningScripts 0
これで警告が表示されなくなります。
おわりに
Photoshop起動時にスクリプトを実行する方法を2点紹介させていただきました。
どちらの方法もそれぞれ利点があります。
たとえば、スクリプトイベントマネージャーはUIから直接設定できるため、ユーザーには使いやすいかもしれません。
一方で裏を返せば容易に変更できてしまうので、それを避けたい場合はPhotoshop.exeにスクリプトのパスを引数として渡す方法が良いかもしれません。
ケースに合わせて使い分けて頂けますと幸いです。
COYOTE 3DCG STUDIO
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COYOTE 3DCG STUDIOはクリーク・アンド・リバー社が運営するゲーム専門3DCG制作集団です。
キャラモデル、背景モデル、3Dアニメーション、テクニカルアーティストによるツール開発などを得意としています。
新規立ち上げにおけるコンサルティングから量産制作まで幅広く対応可能な体制を保有しており、出向にも柔軟に対応しております。